Excelで数値を入力してEnterキーを押すたびに下へ移動すると、横方向に並んだ表では手が止まってしまいますよね。そんなときは、ExcelのオプションでEnterキーを押した後の移動方向を[右]に変更できます。私も横並びの月別データや日別の入力作業では、この設定を使って入力のムダを減らしています。
結論:Enterキーの移動方向は[ファイル]→[オプション]→[詳細設定]で[右]に変更できます
設定後は、セルに文字や数字を入力してEnterキーを押すと、選択セルが右隣へ移動します。横方向にデータを連続入力したいときに便利ですよ。
Windows版ExcelでEnterキーを右へ移動させる手順
- Excelの左上にある[ファイル]タブをクリックします。
- 左下の[オプション]をクリックします。
- [Excelのオプション]画面の左側で[詳細設定]をクリックします。
- [編集設定]にある[Enterキーを押した後にセルを移動する]にチェックが入っていることを確認します。
- すぐ下の[方向]の一覧をクリックし、[右]を選びます。
- [OK]をクリックして設定を保存します。
これで設定は完了です。実際に任意のセルをクリックし、値を入力してEnterキーを押してみましょう。右隣のセルが選択されれば成功です。
Mac版Excelで右へ移動させる手順
Mac版ではメニュー名が少し違いますが、設定する内容は同じです。
- 画面上部のメニューバーで[Excel]をクリックします。
- [設定]をクリックします。古いバージョンでは[環境設定]と表示される場合があります。
- [編集]をクリックします。
- [Returnキーを押した後に選択範囲を移動する]をオンにします。
- 移動方向で[右]を選択します。
- 設定画面を閉じて、セル入力後にReturnキーを押して動きを確認します。
設定を変えずに右へ進みたいならTabキーが便利です
Enterキーの通常動作は下方向のままにして、必要な場面だけ右へ移動したい場合もありますよね。その場合は、入力後にTabキーを使う方法が手軽です。
- Tabキー:入力を確定して右隣のセルへ移動します。
- Shift+Tabキー:入力を確定して左隣のセルへ移動します。
- Enterキー:現在のExcel設定で指定した方向へ移動します。
- Shift+Enterキー:Enterキーで進む方向と反対へ移動します。
たとえばEnterキーを[下]のまま使っている場合、横に入力したいときだけTabキーを押せばOKです。一方、毎日のように横方向へ連続入力するなら、Enterキーそのものを[右]に変えたほうがラクですね。
右移動の設定が向いている表・向いていない表
Enterキーを右へ移動する設定は万能ではありません。表の並び方に合わせて使い分けると、入力ミスも減らせます。
[右]設定が向いているケース
- 1行目に月名、日付、商品名などが横に並んでいる表
- 横方向に売上・数量・実績を入力する日報や集計表
- アンケート結果を1人分ずつ横一列に入力する表
- カレンダー形式の勤務表や予定表
[下]設定が向いているケース
- 名簿のように、1件ずつ下へ追加していく表
- 縦に並んだ商品コードや金額を入力する表
- 1列ずつ入力してから次の列へ進む作業
「入力する順番」と「Enterキーで進む方向」を合わせるのが時短のコツです。作業前に表の流れを確認しておくと、途中で何度もマウスに手を伸ばさずに済みますよ。
設定しても右へ移動しない場合のチェックポイント
設定を[右]に変えたのに期待どおりに動かないときは、Excelの故障とは限りません。次の項目を順番に確認しましょう。
[Enterキーを押した後にセルを移動する]のチェックが外れている
[方向]だけを[右]にしていても、移動機能そのものがオフならセルは移動しません。[ファイル]→[オプション]→[詳細設定]で、[Enterキーを押した後にセルを移動する]にチェックを入れてください。
セルを編集している途中になっている
セルをダブルクリックした後や、数式バーにカーソルが出ている状態では、Enterキーは編集内容の確定に使われます。この状態では通常のセル移動とは動きが異なることがあります。Escキーで編集を取り消すか、Enterキーで確定してから、もう一度セルを選択して試しましょう。
複数のセルを選択している
複数セルを範囲選択していると、Enterキーを押したときに選択範囲内を移動することがあります。意図しない動きに見える場合は、いったん1つのセルだけをクリックしてから入力してください。
テーブルの最終列や入力規則があるセルにいる
Excelテーブルの端では、新しい行や列の扱いによって動きが変わる場合があります。また、入力規則のリストを開いているときは、Enterキーで候補を確定する動作が優先されます。まず通常の空白セルで右移動できるか確認すると、原因を切り分けやすいですよ。
シートが保護されている、または結合セルがある
シート保護で選択できるセルが制限されている場合や、結合セルが含まれている場合も、移動先が予想と変わることがあります。[校閲]タブからシート保護の状態を確認し、必要なら保護設定や結合セルを見直しましょう。
元の下方向へ戻す方法
横入力の作業が終わったら、Enterキーを下へ戻したくなることもあります。その場合は、設定時と同じ画面で[方向]を[下]に戻すだけです。
- [ファイル]→[オプション]→[詳細設定]を開きます。
- [Enterキーを押した後にセルを移動する]を確認します。
- [方向]から[下]を選びます。
- [OK]をクリックします。
[上]や[左]も選べるので、特殊な帳票の入力順に合わせることもできます。ただし、他の人が使う共有PCでは、普段の操作と違って混乱しやすい点には注意しましょう。
さらに時短できる関連ショートカット
Enterキーの方向設定と一緒に、セル移動のショートカットも覚えておくと入力作業がさらにスムーズになります。
- Ctrl+矢印キー:データが連続している範囲の端まで一気に移動します。
- Ctrl+Shift+矢印キー:データ範囲の端まで選択を広げます。
- F2キー:選択中セルを編集モードにします。
- Ctrl+Enterキー:選択した複数セルに同じ内容をまとめて入力します。
- Alt+Enterキー:1つのセル内で改行します。Enterキーでセル移動したくないときに便利です。
特にAlt+Enterキーは、住所やメモを1セル内で複数行にしたいときに役立ちます。Enterキーの移動方向を[右]に設定した後でも、セル内改行にはAlt+Enterキーを使えるので安心してくださいね。
ExcelのEnterキー設定は小さな変更ですが、入力回数が多いほど効果を実感しやすい時短ワザです。表の向きに合わせて[右]と[下]を使い分け、毎日の入力作業を少しでもラクにしていきましょう。
