化学式の「H₂O」、平方メートルの「m²」、注釈の「※1」などを入力するとき、Excelで文字を上付き・下付きにしたい場面は多いですね。Excelでは文字の一部だけを選択して書式設定できます。私がおすすめする最短手順は、対象文字を選んでから[Ctrl]+[1]で[セルの書式設定]を開く方法です。

結論:上付き・下付きは[Ctrl]+[1]から設定できます

Excelで上付き・下付き文字を設定するには、文字を選択して[Ctrl]+[1]→[フォント]タブ→[上付き]または[下付き]にチェック→[OK]です。Macでは[command]+[1]を使います。

Excelには、Wordのように上付き・下付きを直接切り替える専用ショートカットキーはありません。ただし[Ctrl]+[1]を使えば、リボンを何度もクリックせずに設定画面を開けます。セル内の一部分だけに設定することも、セル内の文字すべてに設定することも可能ですよ。

セル内の一部の文字だけを上付き・下付きにする手順

たとえば「m2」の「2」だけを上付きにして「m²」のように見せたい場合は、次の手順で操作しましょう。

  1. 上付き・下付きにしたい文字が入っているセルをダブルクリックします。[F2]キーを押して編集モードにしても大丈夫です。
  2. マウスで、上付きまたは下付きにしたい文字だけをドラッグして選択します。例として「m2」なら「2」だけを選びます。
  3. [Ctrl]+[1]を押します。Macでは[command]+[1]を押してください。
  4. [セルの書式設定]画面で[フォント]タブを開きます。
  5. [文字飾り]の[上付き]または[下付き]にチェックを入れます。同時には選べないため、どちらか一方を選びましょう。
  6. [OK]をクリックすると、選択した文字だけに書式が反映されます。

編集モードで文字を選ばず、セルだけを選択した状態で設定した場合は、セル内の文字全体が上付き・下付きになります。文字の一部分だけを変えたいときは、必ずセルの中で対象文字を選択するのがポイントです。

マウスで操作する場合のクリック手順

ショートカットキーを覚える前は、リボンから設定しても問題ありません。

  1. セルをダブルクリックして編集モードにし、対象の文字を選択します。
  2. [ホーム]タブをクリックします。
  3. [フォント]グループ右下にある小さな矢印の[ダイアログボックス起動ツール]をクリックします。
  4. [フォント]タブの[上付き]または[下付き]にチェックを入れ、[OK]をクリックします。

頻繁に使うなら、[Ctrl]+[1]のほうが速いですね。セル内を編集して対象文字を選択する操作とセットで覚えると、単位や注釄を整える作業がかなり楽になります。

セル全体を上付き・下付きにする手順

セルに入力した文字すべてを上付き・下付きにしたい場合は、編集モードに入らなくても設定できます。

  1. 書式を変えたいセル、またはセル範囲を選択します。
  2. [Ctrl]+[1]を押します。
  3. [フォント]タブで[上付き]または[下付き]にチェックを入れます。
  4. [OK]をクリックします。

複数セルをまとめて選んでから設定すれば、複数の項目に同じ書式を一度で適用できます。ただし、セル内の一部だけに設定したいケースでは、この方法ではなく編集モードで文字を選んでください。

数式の結果を上付き・下付きにしたいときの注意点

数式で表示している結果に対して、特定の文字だけを自動で上付き・下付きにすることは、通常のExcel関数だけではできません。関数は文字列を返せますが、「2だけを上付きにする」という部分的な文字書式までは指定できないためです。

固定の表記でよければ、Unicode文字を使う方法があります。たとえば「m²」や「H₂O」のような文字は、そのまま入力・コピーしてセルに貼り付けられます。また、環境によっては数式で[=A1&UNICHAR(178)]のように入力し、「A1の文字列の後ろに上付き2を付ける」こともできます。

  • 上付き2:UNICHAR(178)
  • 上付き3:UNICHAR(179)
  • 下付き0~9:UNICHAR(8320)~UNICHAR(8329)

ただし、Unicodeの上付き・下付き文字は使える英数字が限られます。すべてのアルファベットや記号を自由に変換できるわけではありません。見た目を細かく整えたい場合は、数式の結果を値として貼り付けてから、必要な文字だけ書式設定する方法が確実です。

上手くいかない場合のチェックポイント

[Ctrl]+[1]を押しても文字の一部だけ変わらない

セル全体しか選択されていない可能性があります。セルを一度クリックしただけでは、セル内の文字を部分選択できません。セルをダブルクリックするか[F2]キーを押し、カーソルがセル内に表示された状態で対象文字をドラッグしてください。

上付き・下付きのチェック項目が選べない

数式バーの内容を直接編集していると、文字の選択状態によっては書式設定しにくいことがあります。いったんセルをダブルクリックして編集モードに入り、セル内で文字を選択してから[Ctrl]+[1]を試しましょう。また、保護されたシートでは書式変更が制限されている場合があります。

数式セルで設定したのに、計算後に見た目が元へ戻る

数式の再計算や数式の編集によって、部分的な文字書式が維持されないことがあります。数式セルの結果を部分装飾したい場合は、計算結果をコピーし、[形式を選択して貼り付け]から[値]として別セルに貼り付けてから書式を設定すると安定します。

入力した文字が小さすぎる、または位置が不自然

上付き・下付きは、通常の文字より小さく表示されます。これはExcelの仕様です。印刷時に読みにくい場合は、セル全体のフォントサイズを少し上げる、列幅を調整する、印刷プレビューで確認するといった方法で整えましょう。

解除する方法

上付き・下付きを元に戻す手順も同じです。解除したい文字を選択し、[Ctrl]+[1]→[フォント]タブを開き、チェックを外して[OK]をクリックしてください。セル全体に設定している場合は、セルを選択するだけで解除できます。

最後に覚えたいExcel時短ワザ

上付き・下付きを使う作業では、セル編集を素早く始める[F2]キーも便利です。セルをダブルクリックするよりキーボードから手を離さずに済みます。また、同じ書式を別のセルへコピーしたいときは、書式設定済みのセルをコピーして[形式を選択して貼り付け]の[書式]を使うと効率的ですよ。

  • [F2]:選択したセルを編集モードにする
  • [Ctrl]+[1]:セルの書式設定を開く
  • [Ctrl]+[C]:コピーする
  • [Ctrl]+[Alt]+[V]:形式を選択して貼り付けを開く

まずは「セル内の文字を選択する」→「[Ctrl]+[1]」の流れを試してみてください。単位、化学式、脚注番号などを見やすく整えられ、資料の完成度が上がります。

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