Excelで数値の桁が大きく違うデータを1つのグラフで比較したいときは、第2軸を使った2軸グラフが最短です。たとえば「売上金額」と「件数」「利益率」などを同時に見せたいときに便利ですね。この記事では、仕事中にすぐ使えるように、まず最短の作り方をお伝えしてから、見やすくする調整方法、うまくいかないときの原因までまとめて解説します。

まず結論:Excelで2軸グラフを作る最短手順

2軸グラフは、データを選択 → グラフを作成 → 片方の系列を右クリック →[データ系列の書式設定]→[第2軸]で作れます。Excel 2013以降なら[挿入]→[組み合わせグラフ]→ 対象系列に[第2軸]チェックがさらに速いです。

まずは一番失敗しにくい方法から進めましょう。

方法1:右クリックから第2軸を追加する

  1. グラフにしたい表全体を選択します。
  2. [挿入]タブをクリックします。
  3. [縦棒]や[折れ線]など、いったん通常のグラフを作成します。
  4. グラフ内で、桁の違う数値の系列をクリックします。たとえば「利益率」や「件数」ですね。
  5. 選んだ系列を右クリックして[データ系列の書式設定]をクリックします。
  6. 表示された設定画面で[第2軸]を選びます。
  7. 必要に応じて、その系列の種類を折れ線に変更すると見やすくなります。

方法2:組み合わせグラフで一気に作る

  1. 表全体を選択します。
  2. [挿入]タブをクリックします。
  3. [グラフ]グループの[組み合わせグラフの挿入]をクリックします。
  4. [ユーザー設定の組み合わせグラフ]を選びます。
  5. 各データ系列ごとに、グラフの種類を選びます。たとえば売上は縦棒、利益率は折れ線がおすすめです。
  6. 第2軸にしたい系列に[第2軸]のチェックを入れます。
  7. [OK]をクリックします。

この方法なら、作る段階で「どの系列を第2軸にするか」を決められるので、やり直しが少なくて済みますよ。

2軸グラフが向いているケース

2軸グラフは、同じグラフに入れたいけれど、数値の大きさが違いすぎて片方が見えにくくなるときに使います。

  • 売上額と販売件数を同時に見たい
  • 売上額と利益率を1つのグラフにしたい
  • アクセス数とCV率をまとめて確認したい
  • 在庫数と出荷率を比較したい

逆に、同じ単位・同じ桁のデータなら、無理に2軸にしないほうが見やすいこともあります。使いどころを絞るのがコツですね。

初心者向け:実際の作り方を順番に解説

例:売上と利益率の2軸グラフを作る

ここでは、A列に月、B列に売上、C列に利益率が入っている想定で進めます。

  1. A1:C13など、見出しを含めてデータ範囲を選択します。
  2. [挿入]タブを開きます。
  3. [組み合わせグラフの挿入]をクリックします。
  4. 売上は[集合縦棒]、利益率は[折れ線]を選びます。
  5. 利益率の行にある[第2軸]へチェックを入れます。
  6. [OK]をクリックします。

これで、左軸に売上、右軸に利益率が表示された2軸グラフが完成します。

あとから折れ線に変更する手順

先に縦棒グラフだけ作ってしまった場合でも、あとから直せます。

  1. グラフ内の第2軸にした系列をクリックします。
  2. 右クリックして[系列グラフの種類の変更]をクリックします。
  3. その系列だけ[折れ線]に変更します。
  4. 必要なら同じ画面で[第2軸]にもチェックを入れます。
  5. [OK]をクリックします。

棒グラフと折れ線グラフを組み合わせると、見た目がかなり分かりやすくなりますよ。

見やすい2軸グラフにする調整ポイント

1. 第2軸の単位を確認する

利益率なら「%」、件数なら「件」など、右側の軸ラベルが内容に合っているか必ず確認しましょう。数字だけだと誤解されやすいです。

  1. 右側の軸をクリックします。
  2. 右クリックして[軸の書式設定]を開きます。
  3. [表示形式]で「パーセンテージ」や数値の桁区切りを設定します。

2. 目盛りの最大値・最小値を調整する

自動設定のままだと、折れ線が平らに見えたり、変化が大きすぎて見えたりします。

  1. 左または右の軸をクリックします。
  2. [軸の書式設定]を開きます。
  3. [軸のオプション]で最小値・最大値を調整します。

たとえば利益率が10%〜30%なら、右軸の最小値を0ではなく0.1に近い値へ調整すると変化が見やすくなることがあります。

3. 色を分けて凡例も整える

どちらが左軸、どちらが右軸か一目で分かるように、棒と線の色をはっきり変えるのがおすすめです。凡例の名前も「系列1」のままだと伝わらないので、元データの見出しを分かりやすくしておきましょう。

4. データラベルは付けすぎない

数字を全部表示すると、かえって読みにくくなることがあります。会議資料や報告用なら、重要な系列だけにデータラベルを付けるとスッキリします。

うまくいかない場合のチェックポイント

第2軸の項目が出ない

  • グラフ全体ではなく、特定の系列を選択できているか確認しましょう。
  • 円グラフなど、第2軸に向かないグラフ種類を使っていないか確認しましょう。
  • Excelのバージョンによって表示場所が少し違うので、[データ系列の書式設定]や[グラフの種類の変更]も探してみてください。

2軸にしたのに見た目が変わらない

  • 右軸に移した系列が、もともと左軸と近い数値の可能性があります。
  • 右軸の最小値・最大値が自動のままで、差が見えにくいことがあります。
  • 系列のグラフ種類を折れ線へ変えると変化が分かりやすくなります。

横軸の月や項目がずれる

  • 元データに空白行や結合セルがないか確認しましょう。
  • 表の見出し行が1行目に正しく入っているか確認しましょう。
  • 月の列と数値列の範囲がずれていると、グラフの系列設定がおかしくなります。

パーセンテージが100倍や1/100で表示される

  • 元データが「20%」なのか「0.2」なのかを確認しましょう。
  • セルの表示形式だけでなく、実際の値もチェックすると早いです。
  • 軸の表示形式を「パーセンテージ」にしたとき、元データとの組み合わせで見え方が変わることがあります。

グラフがごちゃごちゃして見にくい

  • 系列の数が多すぎるなら、まずは2〜3系列に絞りましょう。
  • 補助線やラベルを減らすと読みやすくなります。
  • 棒グラフ同士より、棒+折れ線の組み合わせのほうが整理しやすいです。

2軸グラフを使うときの注意点

2軸グラフは便利ですが、見せ方を間違えると誤解されやすいです。特に報告資料では次の点を意識しましょう。

  • 左右の軸で単位が違うことを明確にする
  • 右軸のスケールを極端にしすぎない
  • 比較したい理由があるときだけ使う
  • タイトルに「売上と利益率」など内容を書く

見栄えよりも、相手が一瞬で理解できるかを優先すると失敗しにくいですよ。

作業を少し速くする豆知識

グラフ作成を素早く始めるショートカット

データを選択したあと、Alt + F1で同じシートに既定のグラフをすばやく作成できます。まずグラフを出してから第2軸へ変更したいときに便利です。

別シートにグラフを作るショートカット

F11を使うと、選択したデータからグラフシートをすぐ作成できます。大きく確認したいときに使いやすいですね。

テンプレート化して使い回す

毎月同じ形式の2軸グラフを作るなら、見やすく整えたグラフをコピーして、系列データだけ差し替える方法が時短になります。色や軸設定を毎回やり直さなくて済みます。

まとめ

Excelで2軸グラフを作るときは、組み合わせグラフを使って、片方の系列に第2軸を設定するのが一番スムーズです。売上と件数、金額と割合のように桁が違うデータを一緒に見せたいときは特に便利ですね。うまくいかないときは、系列を正しく選べているか、グラフ種類が適切か、右軸の表示形式やスケールに問題がないかを確認してみてください。まずは「縦棒+折れ線」の組み合わせから試すと、失敗しにくくて見やすいグラフを作れますよ。

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