Wordファイルを開こうとしても「応答なし」になったり、ファイルがまったく開かなかったりすると、仕事が止まって焦りますよね。まずはWordを強制終了する前に、数分待って保存処理が終わらないか確認してください。それでも変化がない場合は、Wordの「開いて修復」機能を使うのが最短ルートです。元ファイルを上書きしないよう、操作前にコピーも作っておきましょう。

結論:Wordの「開いて修復」でファイルを復旧する手順

Wordが開かない・応答なしのときは、Wordを先に起動して[ファイル]→[開く]→[参照]を選び、対象ファイルを指定して[開く]横の▼から[開いて修復]をクリックしてください。

ファイルをダブルクリックして開くのではなく、Wordを先に起動してから修復を実行するのがポイントです。文書の破損が軽ければ、この機能だけで内容を開けることがあります。

  1. エクスプローラーで対象のWordファイルを探し、ファイルを右クリックして[コピー]を選びます。
  2. 同じフォルダー内またはデスクトップで右クリックし、[貼り付け]を選びます。コピーしたファイルを修復用に使いましょう。
  3. Wordを起動します。開始画面が表示されたら[白紙の文書]を開いてください。
  4. 左上の[ファイル]をクリックし、[開く]を選びます。
  5. [参照]をクリックして、先ほど作ったコピーのファイルを選択します。この時点では[開く]を押さないでください。
  6. [開く]ボタン右側の[▼]をクリックし、[開いて修復]を選びます。
  7. 文書が開いたら、内容や画像、表の崩れがないか確認します。問題がなければ[ファイル]→[名前を付けて保存]から別名で保存してください。

修復後は、必ず新しい名前で保存しましょう。元のファイルを残しておけば、復旧結果に不足があった場合でも別の方法を試せます。

Word自体が「応答なし」のときに最初にすること

Wordの画面が固まり、クリックしても反応しない場合は、すぐに強制終了すると未保存の作業が失われることがあります。ファイル容量が大きい、画像が多い、共有フォルダー上の文書を開いているといった場合は、処理に時間がかかることもあります。

  1. まず1〜3分ほど待ちます。マウスカーソルが読み込み中でも、Wordが内部処理を続けている場合があります。
  2. ほかのアプリを閉じ、パソコンの空きメモリを確保します。
  3. 変化がない場合は、キーボードで[Ctrl]+[Shift]+[Esc]を押してタスクマネージャーを開きます。
  4. [プロセス]一覧から[Microsoft Word]を選択し、[タスクの終了]をクリックします。
  5. Wordを起動し直します。左側に[ドキュメントの回復]が表示されたら、更新日時が新しいファイルから開いて内容を確認します。

強制終了後に回復ファイルが表示された場合は、確認しただけで閉じずに、すぐ[名前を付けて保存]で保存してください。自動回復データは一時的なものなので、Wordを閉じると消えることがあります。

開いて修復で直らないときの復旧方法

「任意のファイルからテキストを回復」で文章を取り出す

レイアウトや画像が多少崩れても、文章だけでも取り出したいときに役立つ方法です。契約書の本文、議事録、原稿などを救出したい場合に試しましょう。

  1. Wordを起動し、[ファイル]→[開く]→[参照]をクリックします。
  2. 対象ファイルがあるフォルダーを開きます。
  3. 画面右下のファイル種類の一覧をクリックします。
  4. [任意のファイルからテキストを回復]を選びます。
  5. 対象ファイルを選択し、[開く]をクリックします。
  6. 読み取れた文字列を新規文書へコピーし、不要な記号や文字化けを整理して保存します。

この方法は文書の見た目を完全に戻す機能ではありません。表、画像、ヘッダー、脚注などは崩れることがありますが、本文を救出できれば作り直しの時間を大きく減らせます。

以前のバージョンを確認する

OneDriveやSharePointでファイルを保存している場合は、以前のバージョンが残っていることがあります。破損前の状態に戻せる可能性があるため、修復が難しいときに確認してください。

  • OneDriveまたはSharePointのWeb画面で対象ファイルを探します。
  • ファイル名の右クリックメニュー、または[…]から[バージョン履歴]を開きます。
  • 破損する前と思われる日時のバージョンを開き、内容を確認します。
  • 必要な内容をコピーするか、問題がなければそのバージョンを復元します。

うまくいかない場合のチェックポイント

ファイル名や保存場所に問題がある

ファイルのパスが長すぎる、ファイル名に特殊な文字が含まれる、ネットワークドライブの接続が不安定といった原因で開けないことがあります。対象ファイルをデスクトップへコピーし、短いファイル名に変更してから開き直してください。USBメモリー上のファイルも、いったんパソコン本体へコピーして試すと安定します。

Wordのアドインが原因で起動時に固まる

特定の文書ではなく、Wordそのものが毎回フリーズする場合は、アドインが影響していることがあります。セーフモードでWordを起動して切り分けましょう。

  1. [Windows]+[R]を押して[ファイル名を指定して実行]を開きます。
  2. 入力欄にwinword /safeと入力し、[OK]をクリックします。
  3. セーフモードでWordが起動したら、問題のファイルを開けるか確認します。
  4. 開けた場合は、[ファイル]→[オプション]→[アドイン]を開きます。
  5. 画面下部の[管理]で[COMアドイン]を選び、[設定]をクリックします。
  6. アドインのチェックを一度すべて外し、Wordを通常起動します。改善したら、必要なアドインだけを1つずつ有効にして原因を確認してください。

Officeの更新や修復が必要な

複数のWordファイルが開けない、Wordの起動自体が不安定という場合は、Office側の不具合も考えられます。Windowsの[設定]→[アプリ]→[インストールされているアプリ]からMicrosoft 365またはMicrosoft Officeを探し、[変更]を選びます。まず[クイック修復]を実行し、直らない場合のみ[オンライン修復]を検討してください。オンライン修復では再サインインが必要になる場合があります。

拡張子がWord文書ではない

ファイル名の末尾が[.docx]や[.doc]か確認しましょう。拡張子だけを手動で変更しても、別形式のファイルをWord文書に変換できるわけではありません。メール添付ファイルやダウンロードしたファイルは、保存が途中で終わっていないか、送信者に再送を依頼できるかも確認してください。

復旧できた後に再発を防ぐ時短ワザ

大切な文書は、作業中にこまめに保存する習慣をつけると安心です。保存のショートカットは[Ctrl]+[S]です。編集の区切りごとに押すだけでも、突然のフリーズによる損失を減らせます。

  • [Ctrl]+[S]:上書き保存をすばやく実行します。
  • [F12]:[名前を付けて保存]を開きます。大きな修正前のバックアップ作成に便利です。
  • [Ctrl]+[Z]:直前の操作を元に戻します。誤って文章を削除したときに使えます。
  • [Ctrl]+[Shift]+[S]:環境によっては[名前を付けて保存]を開けます。

また、画像を大量に貼り付けた文書や、長期間編集を繰り返した文書は重くなりやすいです。章ごとにファイルを分ける、使わない画像を削除する、共有ファイルは作業前にローカルへコピーするといった工夫も効果的ですよ。まずは「開いて修復」を試し、直らなければテキスト回復、セーフモード、Office修復の順に進めましょう。

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